今日はカメラの話題です、デジカメ・スマホなどが高性能・コンパクト・低価格化したおかげで、いつでも気軽に写真撮影ができるようになりました。
皆で集合写真撮ったり、お店の雰囲気を撮ったりしているときに、ふと『画面に入りきらないな、あとちょっと後ろに下がって撮らないと』と思うことがあると思います。
後ろに下がるスペースがあればいいですが、室内や障害物があったりでそれ以上後ろに下がれない為、ちょっと画面から見切れてしまったりすることがあります、今日はこれを解決する方法をご紹介します。
広角と望遠
同じ場所に立って、撮れる範囲の違いで広角と望遠に大きく大別されます。
遠くのものを大きく映す、ズームインとかズームアップと呼んでいるのが『望遠』
近くの物を広範囲に映す、ズームアウトとかズームバックと呼んだりします(こっちはふだんあまり英語読みしないですね)これが『広角』になります。
カメラやスマホにより3倍ズームとかついてるものがあるので望遠機能については意識することはあると思います。
しかし、広角側についてもどれくらい広角に撮れるかについてはカメラ(レンズ)によって異なります。
下記は広角で撮影したイメージ
下記は望遠で撮影したイメージ
下側の画像が広角の限界なカメラで、上側の画像のように撮ろうと思うと、大きく後ろに下がる必要があります、下がる余地があればいいですが、下がれない場所だと、このカメラではこの広さの画像しか撮れない、ということになります。
風景写真は広く映っていると迫力を感じる写真が撮れやすいので、スマホ用後付けの製品などで広角に撮る方法や、デジカメの広角機能の選び方を紹介します。
スマホのカメラを広角に
自撮り棒
物理的にスマホと被写体の距離を離すことで撮影範囲を広くするものです、広い場所であれば良いのですが、混雑している場所では迷惑になりますので、あまりお勧めできません。
スマホ用着脱レンズ
上記のような、クリップでスマホのカメラの部分にレンズを追加で固定することで広角化する製品です、お手軽でいいのですが、品物によりレンズの質が違うので画質がいまいちだったり、端っこがかなり歪んだり、ケラレと言って画像の端がレンズが足りず黒くなってしまったりするので、口コミなどで無難なものを選びましょう。
広角にするために、スマホに何もしない状態を1倍として、0.8倍などと表記されているものが広角レンズになります。マクロや魚眼などと書かれたものは用途が異なります。
ちなみにマクロはカメラを被写体にすごく接近させてもきれいに撮れるレンズで、魚眼は世界が丸く歪んで超広角に撮れます、逆に言うと超広角ですがめちゃくちゃ丸く歪んでいるので用途が制限されます。
スマホの後付け製品による広角化は上記が主な方法ですが、最近はスマホのカメラ自体が広角に対応してきているので、選び方について次のデジカメの広角機能の選び方と共通するので、まとめて説明します。
デジカメの広角機能の選び方(パンフレットの見かた)
デジカメのパンフレットや製品のホームページのスペック欄の広角部分の見かたを説明します。
上記はソニーのDSC-TX7の製品説明欄から引用しています。
このような表記で「広角25mm」と記載されている部分がこの製品の最大広角性能になります、この数値は小さいほど広角で撮れることになります。
35mm以下の数値を広角と呼ぶようですが、広角を謳う製品としては24mm~28mmくらいの製品が多いです。
ここ最近で言えば下記のような19mmの超広角機能を持ったデジカメも存在します。
また、昨年からスマホもレンズを複数搭載するなどして、望遠・標準・広角に役割を分けることによって超広角機能を持たせた製品も出てきています。
有名な製品でいうとiphone11の広角レンズは13mmというものすごい超広角機能となっています、ここまで超広角だと魚眼レンズのように画像の周りが丸く歪みやすくなるのでその補正として本来の13mmよりは狭いようなレビューを見かけます。とはいえそれまでのスマホは28mmでも十分広角だったので、機能としては十分ですね
いったんまとめ
・自撮り棒→おすすめしない
・スマホに超広角機能がついていない場合は、後付けでスマホ用広角レンズがある
・最近はスマホ・デジカメ両方で超広角レンズを搭載した製品がでてきているので、これから購入する場合はこれらの製品が最もおすすめ
おまけ、超広角の画面のゆがみについて
超広角に映像を取り込もうと思うと、レンズの形状がドーム状になります。
これをそのまま補正せずに画像として取り込むと、まっすぐのはずの物が丸く曲がったように映ります。
これをわざと広く丸く映るようにしているレンズが『魚眼レンズ』と呼ばれるものです、使うシーンを選びますが面白い写真が撮れます。
しかし通常の風景を広く撮りたいけど歪みが内容に撮りたい場合は向いていません。
そこで、魚眼レンズではない超広角レンズを選択する必要があります、レンズ自体に歪みを補正するような作りを施しています。
さらにカメラ本体側でも補正をかけるようにソフトウェア修正をいれています。
これらによってなるべく歪みは少なく、広く撮れるように工夫がされていますが、20mmを下回るような超広角の撮影だと歪みの処理をしきれずにちょっと曲がったような写真が撮れたりします。この辺も年々進歩してきているのでだんだんあまり気にならなくなると思います。
丸く歪んで映っている写真イメージ
下記は上の写真よりは気にはならないですが、歪んでいます。
以上、広く撮れるカメラ(スマホ)選びのご参考になれば幸いです。